結果

異なる要素タイプとメッシュサイズを持つ多数のシミュレーションをチューニングモデルに対して行いました。 次のアニメーションは、Calculixコードの結果を示しています。

Tuning Fork gif

図 2 音叉の形状とその1次振動モード。MoFEMソフトウェアによるシミュレーション

結論

以上の解析からいくつかの結論が得られます。

  1. オープンソースソフトウェアを使用して、正しい解を得ることが可能です。

  2. 3つのソルバーはすべて非常に類似した応答を返しましたが、CalculixとElmerが最も簡単に設定できたように思います。それらは追加設定なしで剛体モードを選択しました。一方、Code_Asterは、非剛体モードのみを検索するように設定するか( ‘Bande’ という設定で可能)、モデルを拘束する必要があります。

  3. 前述したソルバー設定の違いにも関わらず、Code_AsterとElmerはほとんど同じ答えを出しているようです。

  4. 音叉モデルに対して、2次形状関数は線形形状関数よりもはるかに正確な解を与えます。非常に細かい線形六面体メッシュは、粗い2次四面体メッシュと同程度の精度です。

コードの比較

周波数

商業コード

Calculix

Code Aster

Elmer

MoFEM

GetFEM

1

440.33 Hz

440.05 Hz

440.91 Hz

440.91 Hz

441.0 Hz

439.87 Hz

2

675.80 Hz

673.51 Hz

673.57 Hz

673.57 Hz

674.4 Hz

673.37 Hz

3

1689.51 Hz

1689.30 Hz

1689.37 Hz

1689.37 Hz

1690.3 Hz

1688.53 Hz

4

1827.55 Hz

1825.55 Hz

1825.63 Hz

1825.63 Hz

1825.7 Hz

1825.37 Hz

5

2788.66 Hz

2777.73 Hz

2777.56 Hz

2777.56 Hz

2781.3 Hz

2776.80 Hz

FE codes comparison

図 3 音叉の例に対するFEコードの比較

線形四面体メッシュ

ソルバ

メッシュ要素サイズ=2mm

メッシュ要素サイズ=1mm

メッシュ要素サイズ=0.5mm

CalculiX

564.55 Hz

490.92 Hz

455.64 Hz

Code_Aster

564.48 Hz

490.90 Hz

455.63 Hz

Elmer

564.48 Hz

490.90 Hz

455.63 Hz

GetFEM

564.49 Hz

490.91 Hz

455.64 Hz

2次四面体メッシュ

ソルバ

メッシュ要素サイズ=2mm

メッシュ要素サイズ=1mm

メッシュ要素サイズ=0.5mm

CalculiX

441.14 Hz

440.29 Hz

440.00 Hz

Code_Aster

441.16 Hz

440.29 Hz

440.00 Hz

Elmer

441.26 Hz

440.30 Hz

440.00 Hz

GetFEM

444.17 Hz

441.33 Hz

440.27 Hz

Tetrahedral mesh comparison

図 4 四面体メッシュによるシミュレーション結果を示すグラフ

線形六面体メッシュ

ソルバ

メッシュ要素サイズ=2mm

メッシュ要素サイズ=1mm

メッシュ要素サイズ=0.5mm

CalculiX

388.67 Hz

415.79 Hz

434.17 Hz

Code_Aster

496.87 Hz

455.34 Hz

444.22 Hz

Elmer

496.87 Hz

455.34 Hz

444.22 Hz

GetFEM

496.88 Hz

455.35 Hz

444.23 Hz

2次六面体メッシュ

ソルバ

メッシュ要素サイズ=2mm

メッシュ要素サイズ=1mm

メッシュ要素サイズ=0.5mm

CalculiX

440.57 Hz

440.34 Hz

440.05 Hz

Code_Aster

441.10 Hz

440.49 Hz

440.09 Hz

Elmer

441.10 Hz

440.49 Hz

440.09 Hz

GetFEM

436.32 Hz

439.97 Hz

439.87 Hz

Hexahedral mesh comparison

図 5 六面体メッシュによるシミュレーション結果を示すグラフ